2019.10.15~16 大阪港から出国 新鑑真号乗船

10月15日 日本出国、新鑑真号1日目

大阪南港へ向かう

6時半起床。喉が渇いていたのでとりあえず近くのコンビニで水を買って飲む。

荷物をまとめて7:40 ゲストハウス住吉を出発する。ゲストハウスのある粉浜から朝の南港通りを進む。連休明けの朝で通勤や通学の人が多かった。次に日本の街の景色を見るのはいつになるだろうか?

平林大橋を渡って、四国や九州方面へのフェリーターミナルの前で右折してさらに北へ向かう。

国際フェリーターミナルで乗船・出国手続き

8:55 国際フェリーターミナルに到着する。奥に見えているのがこれから乗る新鑑真号です。まずカウンターに並んで支払いをする。並んでいる人の多くは中国人のようだ。上海まで二等和室の学割運賃18000円、燃料費2000円、国際観光旅客税1000円と自転車の送料3000円を日本円の現金で払う。現金主義の自分には分かりやすくてよい。

受付を済ませたら次に荷物検査をする。自転車のサイドバック4つを機械に通しただけでとてもあっさりと終った。自転車や荷物が無事に上海まで運ばれるか逆に心配になった。手荷物管理もガバガバで、検査後に近くのコンビニまでコーヒーを買いに行けたりした。これでは密輸出し放題な気が…

見送りに来てくれた大学の友人と話したりしながら乗船を待つ。10:20 出国手続きを済まして新鑑真号へ乗り込む。友人と展望デッキで写真を撮ってもらっていたので時間ギリギリになってしまった。出国手続きはすぐに終わり、まるで有人改札を通るような具合に出国スタンプが押された。二等和室は自分の他に2名乗客がいるようだ。とりあえず、荷物だけ置いてデッキに出る。

11:00 定刻通り汽笛と共に船が動き始める。友人の姿やフェリーターミナルの建物が小さくなっていく。

瀬戸内海を西へ進む

しばらくデッキに出ていたが、風が冷たいので船内に戻る。12:12 明石海峡大橋をくぐった。

乗船客の多くは中国人のようで、家族や友人と乗っている人が多い。食道でハンバーグを食べる。従業員も皆中国人でメニューも中華料理が多く感じる。

食後、窓際の机で日記を書いたりする。(ちなみにこの旅行記はその日記をもとに書いている)午後の瀬戸内の光景は素晴らしく、昔からの航路である瀬戸内海を通って自分も中国へ行けることが嬉しく思った。

右側に小豆島が大きく見える頃、中国へ帰省するという男性に話しかけられる。山口大学の大学院で日本史を専攻しているそうで、本がたくさん積めるから新鑑真号で帰省するらしい。日本語がペラペラで中国のことを色々と教えてもらった。彼のお父さんとも、彼に通訳をしてもらって話した。「中国へ行くのは初めてですか?」と聞かれたが、自分は台湾には一度行ったことがあるので返答に少し困ってしまう。「中国大陸●●に行くのは初めてです。」と答えたら結構ウケていた。

愛媛沖を周航

愛媛県の今治沖で日が暮れた。18:10 しまなみ海道の一部となっている来島海峡大橋をくぐる。18時半頃から昼食と同じカフェテリアで夕食を摂る。肉とタケノコの炒め物を食べてビールを飲む。船内の自動販売機の一番搾りには税金がかかっていないようで、ロング缶が200円で買えます。

食後、デッキへ出てみると興居島沖を通過中だったので、愛媛松山の明かりが見えた。松山は8月まで2年半住んでいた場所なので、あの明かりの下に、大学やバイト先や大街道があるのかと思うとなかなか感慨深い。松山城やくるりん(松山市民にしか通じないような気がする)の光も見えて嬉しかった。瀬戸内海の中央部分を周航するのかと思っていたので、船上から松山が見えるとは思わなかった。

紀行作家の下川裕治さんと写真家の阿部稔哉さんと同室だった

二等和室に戻ってから、二名の日本人の方と話をする。紀行作家の下川裕二さんと写真家の阿部稔哉さんと同室であった。約30年前に出版された『12万円で世界を歩く』のルートをもう一度辿る企画をされているそうだ。上海から長江を船で遡って宜賓まで行ったという話や、中国からメコン川を下ってタイまで行く国際船があるという話などとても興味深かった。

シャワーを浴びてから22時過ぎに寝る。下川さん曰く、東シナ海は波が強いらしいので明日以降の船酔いが少し心配だ。

10月16日 新鑑真号2日目

東シナ海に抜ける

6時過ぎに目が覚める。デッキに出るとちょうど朝日が昇ってきた。五島列島の島影が見えているので、夜のうちに関門海峡から玄界灘→東シナ海へと抜けたようだ。もう東シナ海の真ん中にいると思っていたので、日本の島影が見えてなんとなくほっとした。二度寝して8時半に起きて、無料の朝食を摂る。和食やインターナショナルの朝食に比べて麺やパンなどの炭水化物が多く感じる。

朝食後、デッキに出るともう島影は見えず360度水平線が広がっている。山口大の中国の男性は北に韓国・済州島のビルが見えるよと言っていたが、自分には船か波かビルだかよく分からなかった。陸地の見えない海はすぐに見飽きてしまい、その後は船内で日記を書いたりする。

船酔いになる

12:30 カフェテリアで昼食を摂る。ラーメンとよく分からない卵を食べる。食後、昨日少し話した中国人の女性と話す。彼女は日本語が少しできたので日本語と英語で話した。(自分は中国語ができませんので…)今回は夫婦で京都へ観光に行った帰りらしい。家族の方が新鑑真号の会社で働いているのと、海が好きだから新鑑真号に乗ったと言っていた。

午後から波が強くなり気持ち悪くなってきた。(昼食の変な卵のせいでもあると思うが)下川さん曰く今回の波は大したことないそうだ。下川さんからは上海共同疎開の見どころや下市という下町など上海のコアな名所も教えてもらった。デッキのベンチに座って水平線を眺めたりしても船酔いが収まらないので、二等和室で横になる。夕方まで二時間ほど寝た。

明日はいよいよ中国

夕飯は気持ち悪くてほとんど食べられなかった。部屋で横になっているとだいぶ楽になった。23時頃まで下川さんと阿部さんと主に中国についてのことを色々話した。明日は上海にいるのかと思うと少し興奮してくる。

23時過ぎに時計の時刻を北京時間に変更(日本-1時間)してから寝る。

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