2019.10.13~14 愛知県→大阪 自転車で移動

10月13日 愛知県から三重県伊賀へ

いよいよ出発

上海~バンコク自転車旅行記と言いつつも実際は日本から始まります。なぜなら、中国・上海行の船が出る大阪までも自転車で行く必要があるからです。本当は愛知県の実家から2泊3日で大阪まで行く予定だったが、台風19号のため一日遅らせて1泊2日で行くことになってしまった。

午前5時25分、両親に見送られて自転車でついに実家を出発!まだ暗いが、東の空は徐々に明るくなっており、旅立ちには最高の天気のようだ。

名古屋市伝馬町から東海通に入って、名古屋市内を西へ抜けた。

三重県に入る

8:25 木曽川大橋を渡って三重県に入る。四日市の中心部までは23号線を走行する。

四日市から関宿までは主に東海道を進んだ。石薬師などの旧宿場ではお祭りが開かれており、よく子供がお神輿をかついでいるのを見かけた。亀山の吉野家で牛丼の大盛を食べて、14時に関宿に着いた。亀山・関宿間はかなり風が強かった。

関宿は昔からの宿場町が残っていて雰囲気が良い。山間の宿場なのにそこそこ規模が大きく、さすが東海道の宿場だと感じる。関宿の西の追分で東海道と分かれて、加太峠への道を進む。

関宿から柘植までの区間は名阪国道の旧道部分で、酷道として有名なそうだが、自分は意外と整備されていると感じた。写真は並走する関西本線の120年以上前の築堤。

15:50 加太峠を越えて伊賀盆地に入った。伊賀盆地の緩やかなさかを下って上野の中心部をめざす。秋の夕日がススキを照らしていて、哀愁漂う光景だった。

伊賀上野で野宿

18時前には上野の中心部に着き、野宿出来そうな所を探す。市街地の北を流れる服部川の堤防と堤防(作りかけ?)の間にテントを張ることにした。

近くのコンビニでビールと夕飯を買って、テント内で食べた。記念すべき旅の最初の夜くらいはホテルに泊まるべきだったかなと思ったが、日本の秋のテント泊も悪くないだろう。朝が早かったので20時には寝た。途中何回か目を覚ましたが比較的良く寝られた。

10月14日 伊賀から大阪に下る

秋雨がぱらつくなか京都府へ

5時半起床。雨は降っていなかったので安心した。テントを片付けて、7時半過ぎに出発する。出発の少し前から雨が降り始めた。

島ヶ原町を経て、8:15 京都府に入った。この辺りは木津川が渓谷を作っているので、下流方向へ進んでいるがアップダウンが激しく、伊賀越えの厳しさを実感した。南山城村、笠置町を抜けて10時過ぎ木津市中心部に着いた。この辺りの秋雨煙る風景は、このあと中国に渡ってからもなぜか何度も頭に浮かんできて、望郷の象徴の一つみたいになった。

木津のコンビニで、京都から和歌山へ向かうという自転車旅行者と話をした。明日から船で中国に行きますと言ったら驚かれた。

唐招提寺に参拝

11:15 低い山を越えて奈良県に入る。奈良市内を西へ進んだ。明日から新鑑真号に乗るので、鑑真和上建立の唐招提寺に向かう。

12時過ぎに唐招提寺に着く。境内には金堂や講堂など、奈良時代の建築が現存しており、見応えがあった。金堂内には左から先手観音像、盧舎那仏像、薬師如来像が配されているが撮影は禁止だった。3つとも奈良時代の作だが予想以上に大きく迫力があった。

開山堂で有名な鑑真和上の座像(レプリカ)を見てから、鑑真和上御廟に行った。苔の生えた奇麗な林の中に土の盛られた塚があり、とても神聖な雰囲気だった。

13時に再び自転車に乗って唐招提寺を出発する。

大阪府に入る

大和郡山、王子を経て大和川沿いに進み、15:10 大阪府に入る。柏原市からは大和川の堤防の上を進むが、とても走りやすく予定よりも早く大阪市内に入った

17時半、大阪市住吉区にあるゲストハウス住吉に到着する。愛知県から大阪まで1泊2日で行けるか心配だったが、観光しつつも暗くなる前に無事到着することが出来た。宿の前の通りに路面電車が走っていて良い雰囲気だ。

2000円の4人ドミトリーに入るが、自分ひとりだけのようだ。設備も清潔でこれで2000円はなかなか良い。

日本最後の夜

粉浜駅のガード下にあるスーパーで夕飯とお酒を買った。ビールは中国にもあるだろうから日本じゃないと(安く)飲めなさそうな日本酒とチューハイを買った。シャワーを浴びて日記を書いてから食べた。路面電車の音を聞きながらドミトリー内で22時過ぎまでお酒を飲んだ。日本最後の夜、なかなか悪くないと思った。23時前に寝る。

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