10月21日 蘇州でのんびりする
昨晩は元気がなかったが
8時半起床。ファミリーマートで朝食とアイスコーヒーを買って宿の共同スペースでのんびりする。寝たら多少、前向きな気持ちが回復した。蘇州は「東洋のベニス」と呼ばれる史跡の多い都市だが、今日は宿で休憩することにする。
泊まっている蘇州明堂青年旅舎は平江沿いの伝統的な建物を改装した青年旅舎で雰囲気が良い。また、フロントのお姉さんは日本語を勉強中らしく、少しだけ喋り相手になってくれた。午前中は洗濯をしたり、スマホでワンゲル部の「年間活動報告書」を読んだりした。
中国のシャンプーは高い?
午後に宿の裏庭で自転車のメンテナンスをする。お茶を飲んでいたおじさんがペンチを持ってきて貸してくれた。これで南京までは行けるだろうか。
夕方、地下鉄で臨頓路へ行く。ATMでお金をおろしてからシャンプーとタオルを買ったが、シャンプーが32元=約512円もした。青年旅舎が一泊60元で炒飯一皿が10~15元なので高い気がする。コンビニで買ったからだろうか?これなら日本から持ってくるべきだったな。
宿に戻って洗濯物を取り込んでいたら、中国人の女性に話しかけられる。翻訳アプリを使って会話するが、あなたはずっと洗濯をしているね。と言われてしまう。彼女は、自分が明日行く予定の、常州の出身で蘇州には5泊しており、今日はどこにも行かなかったそうだ。
夕飯はファミリーマートでカレー弁当と一番搾りを買って、共同スペースで食べた。BGMで「オーシャンゼリゼ」が流れていた。22時過ぎに寝る。
10月22日 蘇州→常州 日式酒店に泊まる
京杭運河を越える
5時半起床。荷物をまとめて6:40 青年旅舎を出発する。臨頓路のファミリーマートで朝食と行動食を買う。
7:20 先日行った寒山寺の近くの橋を渡って京杭運河を越える。運河には多くの貨物船が行き交っていて、現代でも南北の大動脈になっていることを実感する。対岸の寒山寺の建物との対比も良い感じだ。今日は基本的にこの運河に沿って進む。
蘇州の街から離れると、左手に山が見え始めた。中国にきて初めて見る山で、後で調べてみると大陽山というらしい。日本に山が多いからか、山が見えると何となく心が落ち着いた。
無錫の街を通過
11時、無錫の中心部に着く。無錫は街の真ん中に京杭運河が流れていて、他の都市と比べても、静かな印象を受ける。公園で休憩して蘇州のコンビニで買ったおにぎりを食べる。無錫は大きな都市だが、今日は常州まで行く予定なので通過する。
常州到着 日式酒店に泊まる
15時半、目的地の常州に着く。道がずっと直線だったので早めに到着できた。
百度地図に載っていた青年旅舎が見つからなかったので、近くにあった康寧假日酒店に入る。ネットには「中国では外国人は国際青年旅舎か、高いホテル以外は宿泊できず、安宿に泊まると夜に公安が来て追い出されたりする」といったことが書かれていたので、フロントの人に日本人だけど泊まれるか聞いてみる。フロントのおばさんは全く英語が通じず、筆談をするもおばちゃんの字が汚すぎて判読不明だ。よく聞いてみると「七十九块、七十九块」と言っておりどうやら泊まっても良さそうなのでチェックインする。奇麗で広い個室が79元なので(公安さえ来なければ)良い。
チェックイン時に「部屋のシャワーを使わないで、フロントの横に来てね」みたいなこと(中国語なので詳しくは不明)を言われたのでシャワーの用意を持って行ってみる。すると、なんと大浴場に案内された。よく見ると「日式酒店」と書かれていたので日本式の温泉があるホテルだった。久しぶりに湯船に浸かれてとてもリラックスできた。脱衣所には体をふいてくれるスタッフまでいた。これで79元は(夜に追い出されなければ)お得だ。
今日は即位礼正殿の儀
本日、10月22日は日本の東京で即位礼正殿の儀が行われた日であった。風呂場にテレビがあったので中国でも報道されるかなと期待して待っていたが、中国国内のニュースばかりで結局見られなかった。なので部屋でTwitterの動画で観た。
10月23日 常州→鎮江 西津古渡を散策
穀倉地帯を抜けて丹陽へ
6時半起床。公安が部屋に来ることもなく良い宿だった。荷物をまとめて7:40 出発する。
途中でサンドイッチと固いパンみたいなものを買って、公園で食べる。
常州国際空港を過ぎると広大な穀倉地帯となる。バイパスの両側に広がる田には、黄金色の稲穂が実っていて豊かな風景だ。この辺りで自動車を運転していた男性がレモンティーをくれた。頑張ってねと応援される。
13時に丹陽に着き、丹陽駅前で牛肉麺を食べる。とても美味しかった。丹陽から鎮江までは、主に高速道路のようなバイパスを走行した。
鎮江に着いて西津古渡を散策
15時過ぎ鎮江の西津古渡にある小山樓国際青年旅舎に着く。一泊55元の6人ドミトリーにチェックインする。
部屋で少し休憩してから西津古渡の町を散歩する。長江の渡し場として発展した古い町並みが残っている。上海や蘇州と比べて観光客が少ないので落ち着いて見物できて良い。
町の東側にある昭関石塔は最も見応えがあった。元代に建てられたこの門は、上部に石塔が乗った独特な構造で、とても歴史を感じる風貌だった。
青年旅舎でシャワーを浴びてから、隣の食堂で夕食を摂る。食後、一階のテーブルでビールを飲みながら日記を書いたりする。ドミトリーには自分が寝るまで誰もいなかったのでゆったりできた。
10月24日 鎮江→南京 省都南京へ入城
長江に沿って西へ進む
6時半起床。荷物をまとめる際に部屋の鍵を室内に置いてきてしまい、チェックアウトに少し時間がかかった。8時前に青年旅舎を出発して、コンビニで朝食を買って食べる。金山寺のある金山の横を通って西へ進む。今日は主に北側を流れる長江に沿って進んだ。(長江の岸は広大な工業地帯になっていて川本体を見ることはできなかったが)9時半、露店で肉巻きを買って食べる。
句陽という町の周辺でバイパスから離れて、農村地帯を走る旧道のような道へ入る。線路沿いに田と、里山のような森が点在しており日本の農村のような景色が広がっている。しばらくこのような道を通って南京へ向かう。
標営門から南京へ入城
12時過ぎ、南京郊外の新しく開発された台地に入る。この辺りは南京大学があったり、高架の新交通システムが通っていたりして近未来的な感じがする。仙鶴駅前でマクドナルドを発見して入店し、ハンバーガーとコーヒーを注文する。上海以来となるちゃんとした美味しいコーヒーが飲めて「美国資本主義万歳!」と叫びそうになる。
14:55 中山門の一つ南に位置する標営門から南京城内に入る。道の先に南京の城壁が見えたときはなかなか感慨深かった。日本国内では城壁都市は見られないので、大陸特有の景観といえるだろう。
おばちゃんのコネ?で登記なしで宿に泊まる
南京の市街地を進んで、「地球の歩き方」に載っていた夫子廟近くの青年旅舎に行くが、満室だった。なので、百度地図で見つけた新街口の青年旅舎に向かう。麻雀の碑の音がジャラジャラと響くマンションの三階にある青年旅舎に行くが、外国人は泊めれないと断られてしまう。再び百度地図で宿を探していたら、マンションに住む女性に英語で話しかけられる。事情を話したら、マンションの向かいにある薪然賓館という宿を紹介してくれた。おかげでパスポートの確認もなく50元という安さでチェックインすることができた。おばちゃんは英語の先生らしく、「あなたは私の生徒みたいなものだから、何かあったら私たち(おばちゃんと一緒について来てくれたお婆さん)は向かいのマンションにいるから相談してね。」と言ってくれた。
薪然賓館は地下にあり、設備は快適とは言えないがこの立地で安く泊まれているので良い。周辺は南京の繁華街で、コンビニや食堂も多く利便性も良い。
夕飯は近くのビュッフェ式食堂で食べる。南京まで来れたので、コンビニで一番搾りを買って持ち込む。ビール代込みで日本円で500円以下なので、やはり中国の物価は安い。
21時頃、布団に入る。(部屋に蚊がたくさんいたので3時過ぎまで寝られなかったが)
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