彼は或大学生と芒原の中を歩いていた。
「君たちはまだ生活慾を盛に持っているだろうね?」
「ええ、ーだってあなたでも……」
「ところが僕は持っていないんだよ。制作慾だけは持っているけれども」
それは彼の真情だった。彼は実際いつの間にか生活に興味を失っていた。
「制作慾もやっぱり生活慾でしょう」
彼は何とも答えなかった。芒原はいつか赤い穂の上にはっきりと噴火山を露し出した。彼はこの噴火山に何か羨望に近いものを感じた。しかしそれは彼自身にもなぜと云うことはわからなかった。……
秋はよい。暇になったり、3連休が何度もあったりで山行が増えている。山の紅葉は盛りのようで、今年も冬に向かって季節は順調にすすんでいる。
先週の連休は天気が悪く山へは行かなかった。
山清路へ行ったり
部屋の掃除をしたりして過ごした。
ので、今週は土曜の仕事も消えたし天気も良さそうなので山へ行こう。
東信の方へはまだあまり行ったことがなかったので、浅間山へはじめの行ってみることにする。
6時起床、6時半安曇野発。三才山~丸子~東部と下道で小諸へ。インター近くのセブンで待ち合わせ。
自家用車2台の贅沢な山行。浅間山は初めてだが、↑の見どころ満載のコースを歩いた。車坂峠から外輪山を縦走し、jバンドからカルデラ下り、火口へ接近し、火山館を経て浅間山荘へ抜ける。下り基調で草滑りの外輪山への登り返しがないのが良い。
ダートを走ってまず火山館へ。駐車場500円、既に9時を回っているが空きがあった。
ジムニーに乗り換えて峠を目指す。峠の手前に下界がきれいに見える箇所があります。八ヶ岳には雲が湧いて夏のような空模様
峠の駐車場は既に満車なので、少し群馬県側に下ったスキー場の駐車場へ停める
月日 | 時間 | 場所 |
10/15 | 9:58 | 車坂峠 |
10:40-11:07 | 槍ヶ鞘 | |
11:40 | 黒斑山 | |
12:08 | 蛇骨岳 | |
12:39 | JBAND | |
13:20 | 賽の河原分岐 | |
14:07 | 内輪山分岐 | |
14:24-14:45 | 前掛山 | |
15:01 | 内輪山分岐 | |
15:28 | 賽の河原分岐 | |
15:39 | 湯の平分岐 | |
15:45-16:05 | 火山館 | |
17:02 | 浅間山荘 |
県境の尾根を槍ヶ鞘まで登っていく。土曜日なので登山者多し。トーミーの頭や黒斑山から浅間山を眺める人が多いようだ。槍ヶ鞘から雲湧く浅間本山。
カルデラに自生するカラマツの紅葉が見事である。
外輪山の縦走はガスにのまれて眺望はあまりなかったので写真なし。北側の嬬恋村の高原地帯や遠くの四阿山を見ることはかなわなかった。ただ、南側に日本海へ注ぐ千曲川水系、北側が太平洋へ注ぐ利根川水系という逆転した中央分水嶺を歩くことは、不思議な感じがした。
Jバンドを下ってカルデラ内へ
簡単に昼食を済まし、いざ前掛山へ
雲の切れ間から秋空が覗く
賽の河原の分岐から1時間ほど歩いて、前掛山の山頂へ。
着いた頃はガスで何も見えなかったが…
徐々に雲が抜けた
コーヒー煎れて30分ほど経つと、すっかり山頂も静かになってしまった。
日没までに下山しなければ
カルデラへ駆け下りる
秋の雲が美しい
午後の陽射しが降り注ぐ
湯の平付近 浅間山一帯にテン場はありません。この辺りを指定地にしてくれればいいのに。。
火山館からはダイナミックな岩山が南と東側に見られる
ここから1時間歩いて浅間山荘へ。長坂を下って不動滝からは沢沿いを歩く道。車坂峠からの今回の周り方は変化に富んだ面白いコースだった。
日が暮れて車坂峠のジムニーを回収し小諸の街へ。田中駅前の公衆浴場へ安くて広くて空いていて良い場所だった。
三才山経由で松本へ戻って、養老乃瀧で打ち上げ、終電で帰宅。
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