人生2回目のバックカントリー・スキー。1月はゲレンデスキーのついでに八方池まで歩いただけなので、本格的に登ったのは今回がはじめて。いろいろ勉強になったので忘れぬうちにあげておく。場所は思い出の白馬大池へ、職場のTさんと。夏は何度も歩いたコースなので土地勘もあるし、雪に埋まる大池をこの目でみてみたい。(南の)乗鞍か迷ったが、そのような理由でこちらを選んだ。
月日 | 時間 | 場所 |
3/12 | 10:00 | ロープウェイ自然園駅 |
10:55~11:10 | 天狗原 | |
12:25 | 白馬乗鞍岳 | |
12:50~13:10 | 白馬大池山荘 | |
14:20~14:40 | 白馬乗鞍岳 | |
15:05~15:30 | 天狗原 | |
16:30 | 栂池スキー場 駐車場 |
5時半起床。昨日寝るのが遅かったので寝不足少々。6時半穂高集合。Tさんの車で栂池を目指す。春の朝、柔らかな日差し。気温もプラス。霞はあれど、安曇野から白馬三山も見えている。
栂池は遠い。8時すぎ到着。今日から上のロープウェイが動くこともあり、BCの人が大勢ゴンドラ乗り場に居る。券を買うのに時間がかかり、自然園駅には10時前に着いた。この時間になると風が出始めて、上の方では雪煙が上がっている。ハ―ガンの板にシールを貼って、10時登りはじめる。
夏道とは少しずれて尾根上の踏み跡を行く。雪の斜面を直登するので夏より時間がかからない。そして低木に邪魔されることがないので、はじめから眺めが良い。笹や岩は全て雪の下で、等高線通りの景色が広がっている。
天狗原で爆風の中おにぎりを食べる。この辺りから風が強いと雪が舞い、顔にあたって痛い。
乗鞍の斜面へ
登ってる途中は、そこまで風はない。雪質も良い。
このあたりが一番急で難所。スキーアイゼンつけた人の後ろで登らせてもらう。
夏と同じくらいかそれ以上かかった。
乗鞍山頂も爆風。雪がほとんど付いていないので、板を外して、かついでケルンまであるく。風で煽られながら岩場を歩くのは危険。
ケルンを越えれば白馬大池が見える。湖も小屋も今は雪の下だ。この景色が見たかった。
風が強いので湖面まで降りて来た。ほとんどの人は乗鞍で引き返すので、広い雪原には誰もいない。
湖面を歩いて、大池山荘へ
煙突とわずかに屋根が見えるのみ。シーズン中をよく知っているのでその時との比較が楽しい。
雪かげでパンをかじるも、風が吹くと雪が舞うので寒い。
船越の頭を目指すも、雷鳥坂の手前で撤退。この風では、稜線は危険だ。それに板のシールもはがせない。
湖面へ下りて、乗鞍へ帰ろう。
湖のど真ん中。風は穏やか
稜線上は荒れ模様
乗鞍まで戻ってきた。
いよいよ滑降。シールをはがし滑り込む場所を選ぶ。乗鞍の斜面はどこも滑れそうだが、北の方へ行き、あまりシュプールがない場所へ決めた。
緊張の一瞬。滑りはじめてびっくり、ゲレンデと全然ちがう。板がいうことをきかない。3回目くらいのターンで、足を雪に取られて派手に転倒。とても怖かった。体は止まったが、右の板がはずれ滑っていった。幸い、10m下で止まったので、ツボ足で回収し、整地して履きなおすことができた。そのまま勢いづいて谷底へ行ってしまったら、と思うとゾッとする。その後は、慎重に滑り転ばず天狗原まで降りられた。
乗鞍斜面。僕らが滑ったのは、だいぶ右の方。雪質は悪かった。日当たりが良く、午前中は雪煙も多く発生していた場所だ。雪が飛ばされて、ほとんどガリガリのバーンだった。素直に登った斜面を滑るべきだった。
ようやく風もおさまったので、そんなことを教えてもらいながらカップ麺を食べて、コーヒーを煎れた。
面白い足跡。踏み固められた部分だけが風で飛ばされずに浮かび上がっている。
その後ゲレンデまで降りる時も、慣れない滑降に苦戦。何度かこけた。ゲレンデもべちょべちょの湿った雪で足をとられ、栂池の旅館街へ戻った時には、足ががくがくだった。そして離れた無料駐車場まで登るのが今日イチきつかった。
ほとんどはじめてのBCだったが、大池の先までいったので、かなりの長丁場となった。スキー技術がまだまだであると実感した。はじめ話してた、金山沢や船越直下で転倒すればもっと危険だったであろう。しっかり滑れるようになるまでは無理しないでおこう。
近所の温泉に寄って、帰宅。22時前に寝て、7時まで一度も起きなかった。翌日は、花粉・乾燥・ささくれ・靴擦れ・筋肉痛・日焼けで何もせずにゆっくり休養。20代の私でこれなのに、還暦過ぎて同じように行動できるTさんは流石だなぁ。。
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