雪山と温泉、秋の海の記憶

妙高から毎週末、山に登っている。11月は日は短いが、空の色も、新雪も、里の風景も美しく、どこを切り取っても絵になる。良い季節である。林道が閉まるまでもう少し楽しめそうなので、3連休は雨飾山まで行ってみることに。
雨飾山は4年前、やはり秋に小谷側から登頂している。紅葉と初雪のコントラストが見事だった。山頂は霧に巻かれて眺望はなかったので、今度は見てみたい。今回も小谷温泉から。ヤマップを見ても過去1週間記録なし。先週火、水曜日に強い寒気が南下して小谷や信濃町のアメダスでも10cmほど積もっていたので、踏み跡次第かなぁなんて気がした。

金曜夜にはるか小谷の山奥まで運転する気力はないので、土曜に移動。夜の移動に備えて9時半起床、日中は家で静かに過ごす。にゃんこの横断。

家のまわりも晩秋の雰囲気

20時すぎに出発。塩田の綿半でゴミ出したかったので、今日は篠ノ井経由で。オリンピック道路で白馬へ。中条の道の駅で、サングラスと地図を忘れたことに気づいた。。

白馬の盆地は氷点下も小谷の谷底はプラス、小谷温泉は0度ほど。23時半到着。雨飾山荘より上は積雪で林道通行止めになっていたので、旅館の下の路肩で車中泊。ラジオ聴いて、ちょっと読書して日付が変わる頃に眠る。

5時半過ぎまで眠る。マイナス2度くらい?まずまず寝れたかな。

旅館の下の湧き水で湯を作り朝食を食べていると山頂が染まった。

埼玉県から来たという3名が隣に。雪の状況などを話してたらご一緒させてもらえることになった。7時出発。槍ヶ岳の小屋で働いていたことがあるとか。私も短期で白馬の小屋に居ましたなんて話をしたら、興味をもってくれた。

鹿島槍、五龍。もう真っ白だぁ

今日も良い天気。雪深いなぁ。


車道にも雪が出た。8時、キャンプ場の登山口。


登山口で、3人と別れて自分のペースで登る。豪雪地帯ならではの美しいブナの森を登っていく。葉はすっかり落ちて冬の装い、ひと月前はきれいだったろうなぁ。。


思いのほか雪が深い

昨日までの踏み跡は、消えた。アラスゲ沢の手前から。

先頭の4人が交互にラッセルしていた。

10時前アラスゲ沢到着。この時期ならではの風景。荒々しい岩場がはるか上に聳えている。2千米弱とは思えない雪山である。


山頂を眺めながら考える。ここからラッセルしながらの4百米上がるのは大変だろう。山頂を目指すと言っていた4人はすぐに登っていったが、すぐに追いついてしまうだろう、かといって先頭でラッセルしていく自信もないし、かと言ってずっと後ろをついていくのもなぁ。

そんなことを思っていると、登山口まで一緒だった3人が引き返していく姿が見えた。今日は無理して登らない方がいいのかな、と思えた。ここでコーヒータイムにして私も戻ろう。また来れば良いさ。

登り返しからふりかえって。はるか上の方に先頭の登山者が動いているのが確認できた。山頂は踏めたのだろうか。ここからの景色で私は満足です、と自分を説得させて来た道を下りる。小谷温泉に立ち寄ろうなんてことを考えながら。


林道まで戻ってきました。

14時すぎ、駐車場へ戻ってきました。家まで、道草くいながら帰ろう。

まずは温泉。ここに来たかった。小谷温泉、山田旅館。

受付は14時半までなので。興味深い雪国建築美。


すばらしい空間。誰もおらず、打たせ湯を独り占め。中央の寝湯が大変良かった。石の枕も心地よかった。


15時、山田旅館を出発。国道を右折して道の駅で小谷錦を購入してR148を北上。16時半の日没を海岸で迎えたい。
平岩あたりからも谷底から雨飾山が眺められた。西日に照らされて、付近のブナの紅葉と合わさってそれは美しい眺めだった。写真を撮れなかったのが悔やまれる。
糸魚川へ到達。北側から雨飾山を写す。今日も雲きれい。

久しぶりの日本海。早川河口、中宿という場所の海岸から。



こっちの方がきれいに見えたかな…。

暮れた後の真っ暗な日本海岸をR8で直江津→高田で魚買って、新井からR18。信濃町を抜け、長野中心街を経て

再びR18を走って、22時前帰宅。

こんな写真を送ってもらいました。また雪が溶けたら登りますと返信。

翌日は朝いちで仕事、

昼過ぎに戻って2時間昼寝。夕飯後に書いてます。

4年ぶりに雨飾山を目指した旅だったが登頂できずも思い出に残る風景や人と出会えました。雪山と温泉、秋の海。いろいろ巡れて豊かさを実感。前後2日はちゃんと休めて満足いく3連休でした。
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