バンコクにて再会 (兄)

バンコクの夜景

はじめての海外、旅のスタートはまだ日の出前の薄暗いスワンナプーム国際空港から。

父母はホテルからの送迎が来ていたので早速ひとりになった。

始発のBTSに乗って市街を目指す。高架を走る近代的な乗り物の窓からみえる街は、その窓が磨りガラスでできていたこともあり、降りるまでぼんやりとしていた。6時半を過ぎてようやく当たりが明るくなった。日本の感覚でいると「暑い時期=日が長い」という意識を持つので実に不思議であった。はじめてのカルチャー(?)ショック。

弟は旧市街のチャオプラヤ川の近くの宿に滞在しているので、とりあえずそこを目指す。

BTSは旧市街へ入ることはなく、パヤータイという駅で終わっていた。ここではじめて外へ踏み出す。ちょうど朝の通勤時間で通りはものすごい交通量であった。高層ビル群の谷間には市場があり、買い物客で賑わっていた。この光景が私のタイ並びに東南アジアのイメージそのもので、歩いて回るだけでも楽しかった。

街を走る古いバス

いつまでたってもタクシーを止めるタイミングが分からず、地球の歩き方をみながらバスに乗ってみた。難なくバスに乗ることができたが、肝心の降りる場所で降りそこね、結局かなりの距離を歩いてようやく旧市街へ入ることができた。

竹下通りに成り下がったカオサンロードを横目に、金ぴかのお寺の境内へ入った。既に日は高く、容赦のない日照りと、飛行機での寝不足でぼんやりとした頭にお堂からのお経がなんとも心地よい。裏口からチャオプラヤ川方面へ抜けると、そこが現在の安宿街であった。

チャオプラヤ川岸の安宿街

どの宿もバーや食堂を併設していて、そこで昼前から西洋人達が一杯やっている。宿の名前を確かめて、フロントへ。「日本人なら買い物に行ったよ、」と言われ、食べかけの朝食の残る席に案内されて待つこと数分、コーヒーを手にした弟が足早にこちらへ来るのがみえた。

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