
爺ヶ岳へ登って、雪の立山連峰を眺めよう。
妙高から3週連続登山。その前の焼岳から今年は紅葉がきれいだったのでよく歩いている。が、いずれも天気がイマイチ。雨に打たれたわけではないし、青空も出てた時間もあったのだが、高気圧に安定して覆われて一日晴!という天気に登れていない。紅葉なんかは、ピーカンより多少雲が出た方が写真映えする気もするが、焼岳も、妙高も、蝶も山頂からの展望はなかった。この辺で、アルプスの山々を眺めておきたい。新雪もたっぷり乗ってるようだし。
蝶に登った翌日は、強い冬型で、北アは軒並み雪だったようで、北部の稜線は1m近く積もったのではないか。もう根雪になるようだった。平日4日間は良い天気で、下界でもじもじしていた。



金曜夜は弱冬型、翌日大陸からの高気圧に覆われた。1030hPa、まさに秋の空高くなる予報

金曜は18時退勤。早く帰れたので今晩のうちに登山口まで行ってしまおう。日の出も遅いし、お酒も飲みたかったから家で寝てもよかったのだけど。
鍋の残りでラーメン作って、荷造りして、21時すぎ出発。麻績セブンで晩酌コーヒーとおにぎり購入。いつもの道で大町へ出て、まだやっている西友で飲み物とパン類を買う。23時すぎに扇沢へ着いて、月夜の鉄橋そばの駐車場で眠る。先週賢二宅に寝袋を忘れてきたので、家から布団をもってきた。これが暖かくて、多少目は覚めたが、5時すぎまでよく眠れた。
| 月日 | 時間 | 場所 |
| 11/9 | 6:30 | 柏原新道登山口 |
| 7:28 | ケルン | |
| 10:00 | 種池山荘 | |
| 11:02~11:25 | 爺ヶ岳南峰 | |
| 11:54~12:50 | 爺ヶ岳中峰 | |
| 13:43 | 種池山荘 | |
| 15:24 | ケルン | |
| 16:10 | 柏原新道登山口 |
日が昇って、月が沈む。素晴らしい秋の一日を確信。

おにぎり2個食し、お湯作って、6時半柏原新道エントリー。

地図は、何度も歩いている柏原新道なので…。と、思ったが、昨年鹿島槍まで登った時も、数年前に岩小屋沢岳の方へ縦走したり日帰りで爺に登ったりした時も、残雪期なので南尾根で南峰へ直登している。となると、19年の夏に鹿島槍へ登った一度だけかな。それ以来ぶり。まぁでも、ケルンあたりまでは歩いてるし、柏原グループのホームページで登山道状況をしょっちゅう見ているので…。
下の方は、まだ紅葉も残っていてきれい

抜かす人・抜いてく人に尋ねると、皆尾根道ではなく柏原新道を種池小屋まで上がるというのでひと安心。4日間雪は降っていないから、トレースもしっかりついていることでしょう。

ケルンの辺りから。雲上で針ノ木岳の山頂が輝いている。初夏の頃が懐かしい。

雪が出てきたが、やはり歩きやすい、疲れない。道の付け方が絶妙なのでしょう。

ガスは上がれずに雲海となる…、良い季節になりました。


上部はすっかり葉も落ちて冬の装い。山も静かでこの時期ならでは。連日の熊騒動で扇沢に来る登山者も観光客もさらに減っているそうだ。人嫌いで静かな山が好きな私にはけっこうなことです。


難所のガラバへ到着。ここでようやくアイゼン装着。

最狭部。足一足分の幅しかなく恐ろしかった。

写真撮りながら、のんびり登って3時間半で種池山荘へ。ちょうど10時。

爺ヶ岳もしっかり雪。やはり雪が乗ると山容が立派にみえます。風で雪が飛ばされることもなく、山頂まで雪道でアイゼンを履いたまま登れた。

日本離れした、どこかヨーロッパアルプスのような風景。


劔岳もお見事

南峰直下

小屋からだいぶ歩いてきました。ふりかえると常にこの風景なので疲れない。

もちろん鹿島槍も

11時すぎ登頂。



望遠でいくつか


圏谷地形が分かる




中峰まで行こう。


最高地点はこっちなのかな。地図には三角点マークもある。南峰のは何なの?

コーヒーを煎れて誰もいない山頂で音楽をかけて、1時間弱山々を眺めながら至福の時間をすごした。


白い山は焼山、火打

里山の紅葉が美しい。四阿山と浅間へつづく山並み

大町と秋の空 奥に八ヶ岳とうっすら富士山

山並みと高層雲

ようやくピッケルホルダーの使い方を習得

戻ります。棒小屋沢の奥に黒部峡谷。今年も対岸の山へは行けなかったなぁ…。

南峰は慎重にトラバース

下りも絶景を正面に。

良い山でした、爺ヶ岳。ピーカンも良いが、高気圧の中心が少し離れた時の雲の模様もきれい。


稜線をはずれる。

ガラバ付近。下巻の踏み跡がつけられていたので、難なく通過できた。それにしても秋の空がきれい。


無事に16時すぎに下りてきました。持って行った登山ギアを全て使った山行でした。ちょっと食料が多かったくらい。

下りてから大町温泉郷のトイレで快便。日は暮れたがまだ時間は早い。大町市内で夕飯を買い、八坂村の金熊温泉・明日香荘へ。550円で誰もいない湯舟に浸かる。真っ暗な山道を走り、20時半帰宅。
翌日は雨の日曜。10時間眠り、記録更新したり本をよんだりまったり…。
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