
初夏の頃、いちばん良いコンディションで登れたのではないか。7月はじめにこうたろうと泊りで登る予定なので、雪の多いといわれている今年の雪渓の状況も視察すべく。この日は夏至。日の長さを最大限活用して日帰りで。期待通りの残雪と新緑、初めての厩窪圏谷からのスバリ岳。午後になっても安定していて蓮華岳まで足を伸ばすことができて満足のいく1日だった。

天気を見ながら木曜ごろに決めた。なぜ同じ山に何度も登るのか。それは、その時にしか見られない景色があるはずだから。

直前まで準備はしてなかったので、金曜19時退勤後、整える。夕飯食べて21時青木村発。修那羅越えで麻績。セブンで2千円で買い出し。

生坂、八坂を山道で抜けて雨の上がった大町へ。扇沢には23時前に着いた。家から2時間とかからなかった。市営の無料駐車場は空いていた。夏の夜空が見事。星を見ながら快適に車中泊。

月日 | 時間 | 場所 |
4:12 | 市営駐車場発 | |
4:19 | 扇沢駅 | |
5:30~5:37 | 大沢小屋 | |
5:50 | 雪渓に乗る | |
7:18 | 厩窪沢出合 | |
8:25~8:40 | 厩窪圏谷 | |
9:02 | 厩窪のコル | |
9:37~10:08 | スバリ岳 | |
11:00~11:10 | 針ノ木岳 | |
12:10~12:25 | 針ノ木峠 | |
13:47~14:09 | 蓮華岳 | |
14:50~15:00 | 針ノ木峠 | |
16:20~16:30 | 大沢小屋 | |
17:40 | 扇沢駅 | |
18:08 | 市営駐車場着 |
翌朝、4時前に起きて、明るくなってから活動開始

扇沢駅を越えて

左岸をあすすむ 林道を外れるところで、針ノ木岳の山頂が見える


朝の涼しい林を大沢小屋まで良いペースで


まだたっぷりの針ノ木雪渓

雪上も静かです

雪渓は山上へのエスカレーターである

新緑の山肌

厩窪沢出合

マヤクをつめていく

蓮華岳 針ノ木峠直下もここから見るとかなりの斜度である。帰り道が不安になる。

厩窪圏谷手前の雪渓が狭まっているところ。今日は12本とピッケルだが、高度感があり恐怖

厩窪圏谷で休憩

針ノ木岳とスバリ岳に囲まれた、眺めの良い楽園。マヤクボ…、名前が魅力的だ。

コルへ向けてトラバースしながら登る。まだスキーで滑れそうなくらいだ。

背後には、雪渓の奥に鹿島槍ヶ岳や五竜岳まで見えている。

針ノ木岳の山頂

マヤクボのコルへ這い上がれば、期待通りの風景が。

スバリの山頂までビクトリーロードを歩く。

30分くらいひとりで山を眺める。針ノ木の方から来た人に撮ってもらった。

後立山の山並み。縦走したいなぁ。

劔岳を望遠で。まさに雪と岩の殿堂…という風格である。

針ノ木の山頂へ至る縦走路。その奥には黒部源流の山々が。

雲上の蓮華岳も美しい。

コルに集う登山者

針ノ木の山頂まで来ました。高瀬ダム越しの槍穂高は良いなぁ。


峠まで縦走路を下る。信州側のトラバースがつづき危険個所である。


雪渓も、北側斜面のトラバースにしろ、雪の減った2週間後の方が恐怖感はあった。こう写真で見返しても、量がある程度あったほうが安定感はあるな。

マヤクボをこの角度から。良い圏谷だ。


峠の小屋はまだやっていないが、テントが数張あった。

天気も良いので、蓮華岳まで行くことにした。峠から少し登ると、これまで歩いてきた場所が俯瞰できた。

蓮華山頂への斜面を雲が流れていく。スバリや針ノ木の岩山とはまた違った趣がある。



いくつものピークを越えた先、

コマクサにはまだ早かったけど

小さな祠の祀られた山頂へ


家族連れが1組居ただけ。



峠まで戻ってきた。時刻は15時になった。あとはこの雪渓を下るだけ。


山からの下降気流で、雪渓場をガスが流れていく。

最後まで変化があって面白かった。

扇沢の駅まで下りてきて、コーラでひとり乾杯していると、最終バス到着のアナウンスが鳴った。朝4時から歩き始めて、気がつけば14時間弱山を歩き回っていたことになる。

大町市内のスーパーで買い出しし、金熊温泉は閉まってそうなので、松川村のすずむし荘へ行って温泉に入った。青木村へ戻ったのは22時前。ビール1缶空けて、泥のように眠った。

翌朝は10時まで眠り、15時までエアコン入れて家でゆっくり過ごした。さすがに筋肉痛、日焼けもひどいので、涼しい部屋でのんびりする。

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