

4月スタート。今週まで土日ちゃんと休みなのでどこかへ登りたい。北陸含め晴予報。なんとなく北の方へ行きたい気がしたが、北ア各登山口へのアプローチは、林道が開かない限り大変そう。なので他の候補は、爺ヶ岳東尾根、御小屋尾根から阿弥陀岳など。雪の砂漠を歩きたいので、6年ぶりに高妻山へ行くことに。
2019年の5月に登っている。まだカブも買っていない頃だったので、長野まで鈍行→長野駅のコンコースで駅寝→始発のバスで戸隠入りして登頂した。そのまま鏡池にテントを張って翌日戸隠山を縦走した。高妻の山頂直下には雪渓が残っていて、ピッケルも持たず、軽アイゼンではおっかなかったこと、鏡池から見た朝日を受けた岩山がきれいだったこと、神告げ温泉まで歩いて行ったこと、最終日に食べたそばや善光寺など、どれも印象深い山旅だった。新緑と残雪のベストシーズン、天気も申し分なかったので、その分それ以上の風景は得られないだろうとそれきりになっていた。戸隠神社の奥社には、毎年の暮に行ってはいたが。
その翌年の盆過ぎ、二次試験の会場が篠ノ井になって、朝、ホテルを出て歩いていると遠くに高妻山の山頂が見えていた。こんなところにと、微笑ましい気分になって、そのまま試験を落ち着いて受けることができた。昨夜R18のバイパスを走っていて、もう廃業していた宿泊したホテルの建物を見て、そんなことを思いだした。こっちへ来てもうずいぶんと経ったのだなと思った。私の守り神は常念岳だと勝手に思っていたが、高妻山もそうなのだなという感じがした。
ということで、信州での生活が平穏に過ぎていくことへの感謝も込めて、お礼登山である。

新年度のバタバタも、山里の穏やかな風景の中に…

さて、お天気は…。霞沢はガスに負けたので、そこらへんは敏感になっている。
前日まで寒気流れ込んで大気は不安定

とある気象サイトにあった、雷二日という言葉を信じて、土曜日決行。



金曜は19:20退勤。家帰ってシャワー浴びて、夕飯食べて準備して、21時過ぎ出発。いつも休日の渋滞のなか走るR18も、この時間なら70キロ平均で流れている。街道筋の夜桜が美しい。1時間ほどで長野到着。セブンで2千円で買い出し。戸隠へは、七曲を通って行けば1時間とかからなかった。23時過ぎには、キャンプ場の駐車場に到着。ラジオかけて日記をつけて日付が変わるころに眠る。霧が流れ、ぼんやりとした月が原生林を照らしていた。


月日 | 時間 | 場所 |
4/12 | 6:02 | 戸隠キャンプ場駐車場 発 |
6:38 | 戸隠牧場 弥勒尾根登山口 | |
9:20-9:35 | 五地蔵山 | |
10:05 | 2053ピーク | |
11:27-12:18 | 高妻山 | |
13:10 | 2053ピーク | |
13:53 | 五地蔵山 | |
15:17 | 戸隠牧場 弥勒尾根登山口 | |
15:55 | 戸隠キャンプ場駐車場 着 |
翌朝。5時起床。あまり寝た気はしない。暗いうちに何台か到着して、既に出発していた。気温は2度。そこまで冷え込まず。やはり霧が流れているが、上空は晴れてそうな感じ。天気予報は北陸は好天とのこと。

埼玉から来たという方と話しながら、のんびり準備して、6時すぎ出発。

夏場はキャンプ場と牧場になっている雪原を抜けて、沢を2つ渡渉して、弥勒尾根登山口へ。
北陸らしいブナの尾根を登っていく。


雲の上に出たようです。

美しい尾根です。

戸隠スキー場は、まだまだ全面滑走できそうなくらい。雲海お見事。

戸隠山がよく見えていた。

前山の五地蔵山を目指して。

雪も多く等高線通りの尾根をどんどん登る。

飯綱山

ピッケルとアイゼンでザクザク登る。気温はプラスだが、しまった雪で歩きやすい。


黒姫山。2年前の春に登ったなぁ。山頂でカメラが壊れたことを思い出して不安になる。

あと少しで五地蔵山


妙高、佐渡山、黒姫 似たような火山のカルデラ地形が面白い

五地蔵山まで来て高妻山とご対面

北アルプスも見えている。

楽しい尾根歩きのはじまり。


名山を横目に

2053ピーク付近 山頂直下はかなりの急斜面

雪崩の跡も目立つ


いざ、山頂へ。




カメラをしまって、四足歩行でよじ登った。6年前にはなかったピッケルと12本爪のアイゼンで、安定して登ることができた。

テーブルランドへ這い上がれば、あとはビクトリーロード


すばらしい天気の下、山頂へ到達


屛風のような北アルプス

コーヒーを1杯


「山」という字に見えてくる


雨飾山も良い山です。

日本海の方には、まだ雲海が残っていて面白い。

白馬エリアが大きく見える。

鹿島槍~五龍~唐松の奥に立山と劔も

穂高と槍

誰もいなくなった山頂でのんびり過ごした。

直下の急斜面の下山もとくに問題はなかった。




北信の風景を見下ろしながら下山。

高気圧の中心が少し離れて、上空の雲が良い感じ


五地蔵山への登り返しはゆっくりと

登りは見過ごしていた祠

五地蔵山から下のブナの尾根も、午前中とは違った表情をみせる



千メートル下るとさすがに気温も上がる。

山頂直下の急斜面よりも、慣れない2度の渡渉の方が、今の私には難所でありました。

立派だなぁ

春の陽に…

16時前には駐車場へ。
地元の消防の方がトレーニングで自転車でここまで来ていた。来週、訓練で登るとのこと。戸隠一帯は、ここ10年で一番雪が残っているそうな。

今回も神告げ温泉。窓からの風景が良い。今日は貸切でした。


長野に向けて走っていると大きな月が出た。


その日はR19で松本へ走って賢二宅に泊まる。ビールを2缶飲んで、2階の和室でぐっすり眠った。
翌日は松本で名画鑑賞

カレー食べて、雨降る青木峠越で夕方帰宅。

文化的で充実した週末でした。こんどは4月末の3連休に八ヶ岳かね。。
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