
今回の目的は、歩いていない夏沢峠~天狗岳の主稜を歩くこと。阿弥陀以北の主稜が白駒池までつながる。そんなことを、横岳から硫黄岳へ縦走した時に考えた。
2月は山へ行けなかった。仕事が立て込んで…という訳ではないが、何度も襲来する寒気で山は寒そうだった。山へ行かない分、ゲレンデを滑ったり、遠くの温泉地や東京へ行ったりと遊んではいたが…。以下2月の思い出。







そんなわけで今日から3月である。そろそろ山へ行きたいぞ、ということで半ば強引に土曜日を休みにした。だってこのお天気↓

街は20度に迫る陽気である。2月はずっと寒かったのに、極端である。


1月の杣添尾根で、すっかり佐久側からのアプローチに魅了されてしまったが、今回は諏訪側から。心配なのは、登山口である桜平までのアプローチ。昨年は坂で上がらなくなって引き返した。今回もおとなしく下の駐車場に停めて林道を歩こうと思っていたが…。
4時50起床。朝食とって5時半出発。塩田のセブンでコーヒー&おにぎり購入。依田窪で夜明け。マルメロの道の駅で快便。大門街道で白樺湖。-5度と暖かい。八ヶ岳山麓へ、三井の森を抜けて、山の神の分岐。

分岐を過ぎ、しっかり圧雪で上の駐車場まで行けるなぁと思っていると路駐続出。駐車場停めれないほど多いのかぁと思いながら路肩に停めて、おにぎり食べながら、何気なくGPS確認して、ここが唐沢鉱泉であることに気づいた。違う谷へ入ってしまった。分岐で写真まで撮っていたのに。1ヶ月も山へ来ていないと、感覚がおかしくなったのか・・。Uターンして、決しては安全とはいえない林道を分岐まで戻る。30分あまり時間ロス。気を取り直して桜平方面へ。こちらの方が道は悪い。下の駐車場を過ぎても轍はしっかりしているので、上まで行けると判断。登山口を間違えて焦っていたのも事実だが・・。かなりの急斜度で狭い、そのうえしっかり雪。離合2回は広い個所の近くで助かった。柵のない橋を越え、ちょうど1年前ジムニーでは上がらなかった坂も、登りきることができた。なんとか中駐車場へたどり着いた。帰りのことを思うと不安なのだが・・。

月日 | 時間 | 場所 |
3/1 | 8:42 | 桜平駐車場(中)発 |
9:15 | 夏沢鉱泉 | |
9:58-10:12 | オーレン小屋 | |
10:28 | 夏沢峠 | |
11:00 | 箕冠山 | |
11:10 | 根石岳山荘 | |
11:17-11:40 | 根石岳 | |
12:10-12:30 | 東天狗岳 | |
12:45-13:15 | 西天狗岳 | |
13:28 | 東天狗岳 | |
13:50 | 根石岳 | |
13:58 | 根石岳山荘 | |
14:01 | 箕冠山 | |
14:20-14:35 | オーレン小屋 | |
15:00 | 夏沢鉱泉 | |
15:25 | 桜平駐車場 着 |
ずいぶん日も高くなったが、いざ出発。ここ数日雪は降っていなくて踏み跡はバッチリなので、チェーンスパイクで。斜面もなだらかだろうからポールで。ピッケルとアイゼンは置いていく、軽い軽い。
遅めなので山は静か。このルートは2回目、2年前の夏に研修で先生たちと歩いた以来である。

夏沢鉱泉までは林道歩きも、既に標高は2千米を越えている。下りてきた方に、どこまでですか?と聞かれた。心配されたくないので「根石まで」「それなら安心ですね」と。本当は西天狗まで行こうとしているけど。。

針葉樹帯を抜けて、

10時前には、オーレン小屋へ到着。

そこから少し歩いて夏沢峠。硫黄岳が大きく見える。上の駐車場からなので、主稜へ着くまであっという間な感じがする。楽々でした。2年前はここから硫黄岳へ上った。

今年は北上。はじめてのエリアである。不思議な形のダケカンバ?である。

今回の目的地、根石岳。その先の天狗岳までの裸の稜線がつづく。

佐久側はがけ、諏訪側は箕冠山へつづくのなだらかな斜面という非対称な不思議な尾根である。

箕冠山は樹林帯の中

根石岳山荘付近

この辺りの稜線は風が抜けるようで、雪は飛ばされている。

根石岳に着きました。天狗岳の吊尾根がお見事。こちらからの形も良い。

奥には屏風のような北アルプス。

槍穂高を望遠で

南の山々

硫黄岳の爆裂火口。1月、あそこを歩いた。



本沢温泉への分岐。こちらからのルートも気になる。

根石岳を振り返って

白と黒の二つの山頂

青い空


正午過ぎに東天狗へ。9月に黒百合ヒュッテから登って以来、4度目かな。八ヶ岳で一番来ているピークである。

つながった。八ヶ岳、百名山としては1座なのだが、4年かかってようやく主稜をつなぐことができた。といっても、阿弥陀以南は知らない山のままだが。。

乗鞍もばっちり。

爺ヶ岳~鹿島槍~五龍

蓼科山の奥に白馬の山々

ネコと四阿山

浅間山

本日は日本晴れ。苗場や谷側、武尊山だと隣の山のベテランが言っていた。

稲子の断崖。ニュウも見える。

気持ちの良い吊尾根へ。

良い山です。

着きました。

雲の模様も美しい。

山を見ながらコーヒーを煎れる。そよ風程度で午後の陽射しで山の上も暖かい。

来た道を戻ります。

東天狗直下の危険個所。湿った雪がチェーンスパイクの歯に着いて歩きにくい。岩を蹴って雪を落とす。

硫黄岳を眺めながら根石へ。




箕冠からは夏沢峠へ行かず、針葉樹帯のなだらかな斜面をオーレン小屋へ下る。

春ですな。

小屋から30分とかからず夏沢鉱泉へ。

駐車場には着いたけど。。この先が不安。日中の高温で、朝より路面状況は悪化している。

最難所「醬油樽の坂と橋」橋を突破できた時は、思わず声が出た。

穏やかな春の林道…も、朝よりも滑りやすく危険。コンディションは悪い。

山麓へ出ると、西日に照らされた山々が美しい。ここまで戻ってこれて一安心。尖石の縄文遺跡の公園に車を停めて休憩。


いつもの河童の湯へ。今日は小学生と大学生の集団と重なって大混雑だった。すぐに彼らは上がっていった。露天で、息子に宇宙の神秘を力説するお父さんと、北関東から来た、元走り屋のお兄さんたちの会話を聴きながら浸かる。泉谷しげるのラジオと同じくらい面白い内容だった。
いつもの土曜の放送を聴きながら、スーパー寄って20時過ぎには帰宅。明日も休みはありがたい、ひとりビールとワインで乾杯し、22時半眠る。翌日は9時半まで10時間以上眠った。
春の良い日に未踏の稜線を歩けて満足です。これで一気に季節は進むかと思ったが、週明けはまた寒いらしい。東京にも雪マークである。三寒四温といったところでしょう。11月の西穂高からはじまった今シーズンの雪山も、まだ楽しめそう。あと、2・3回は行きたいがどんなもんかねぇ~。
雪が解けたら、阿弥陀までの岩稜帯も歩いてみたい。1泊2日くらいで、南八ツ縦走。編笠から入って杣添下山。地図を見ながらそんなことを考えるのも楽しい。
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