今年の夏休みは、3泊4日で北、奥、前、西の全穂高縦走へ。大切戸、吊尾根、奥穂~西穂の歩いたことのない岩稜帯を行くことができた。
天気も不安定と言われていたが、雨に打たれることはなかった。雷もとくに問題なかった。最終日はすばらしい天気の下、西穂へ歩けた。
盆前の平日だったので、そこまで混まず。テン場の予約も不要。いっぱいになることもなく快適な山上の生活であった。毎年この時期に休みをとってこれからも登りに行こうと思う。
5年ぶりの穂高であった。常念山脈や乗鞍・上高地からいつも眺めていたので、そういった時の写真も含めて1冊にまとめたいと思った。とりあえずここでは今回の写真とコースタイムを共有しておく。
まず絵を描いて飾って気持ちをあげる
夕立が上がった夜に青木発
鹿教湯に抜けて、三才山超えで松本。賢二は停めてくれなかったので、風穴の里で車中泊。翌朝明るくなって起床、安房をトンネルで抜けて新穂高。駐車場はいっぱいなので鍋平園地の無料ゾーンに停めた。
8/6時点の気象庁予報。西日本は安定、東日本は不安定な予想。予想よりも天気は良かった。ただし東日本が不安定なのはあたった。東京なども連日ゲリラ豪雨だったそうな。同じ長野県でも上田や佐久など東信は降雨量も多かったようである。
月日 | 時間 | 場所 |
8/7 | 7:06 | 鍋平園地駐車場 |
7:35~43 | 新穂高登山指導センター | |
8:45~58 | 穂高平小屋 | |
9:46 | 白出沢出合 | |
10:52 | チビ谷 | |
11:18~11:40 | 滝谷出合・藤木レリーフ | |
12:25~40 | 槍平小屋 | |
15:26 | 2631P | |
16:10 | 南沢カール | |
17:13 | 南岳小屋 | |
8/8 | 6:30 | 南岳小屋 |
7:30 | 最低鞍部 | |
8:07 | 長谷川ピーク | |
8:33 | A沢コル | |
9:11 | 飛騨泣き | |
10:00~30 | 北穂高小屋 | |
10:35 | 北穂高岳 | |
12:12 | 最低鞍部 | |
13:27 | 涸沢岳 | |
13:55 | 穂高岳山荘(白出のコル) | |
8/9 | 6:22 | 穂高岳山荘 |
7:00~7:10 | 奥穂高岳 | |
8:40 | 紀美子平 | |
9:10~9:45 | 前穂高岳 | |
10:15 | 紀美子平 | |
11:57 | 奥穂高岳 | |
12:34 | 穂高岳山荘 | |
8/10 | 5:22 | 穂高岳山荘 |
6:00~6:12 | 奥穂高岳 | |
7:25~7:40 | ジャンダルム | |
8:57 | 天狗のコル | |
9:19~9:40 | 天狗岩 | |
10:22 | 間ノ岳 | |
11:33~11:40 | 西穂高岳 | |
12:22 | ピラミッドピーク | |
12:55 | 西穂独標 | |
13:25 | 丸山 | |
13:40~14:02 | 西穂山荘 | |
14:55 | 西穂高口駅 | |
15:45 | 鍋平園地駐車場 |
初日の南岳新道がいちばんきつかった。これからの食料や水を背負って、コースタイム以上に時間を要し、17時を過ぎての到着になってしまった。崩れなくてよかった。
暮れゆく穂高と向き合う
2日目朝。未明から風が出て、ガスることもあったが、日の出時はよく見えていた。
早朝の南岳界隈を散歩した後、撤収して大切戸へ入る。
長谷川ピークからが険しい
無事に北穂の小屋へ到着。水とお湯も補給できたのでラーメンをつくり300円でサイダーを飲んだ。北穂~涸沢岳の岩稜帯は一度歩いたことがある。その時写真は撮っていたし、この時はガスに巻かれたいたし、なにより道が相変わらず険しいのでカメラはしまっておいた。
穂高岳山荘に到着し、2日間の寝床を建てる。14番地をゲット。2日間そこまで混むことはなかった。
ぱらっと一雨降ったくらいで、夕方には雲間から山肌が覗き、日没時は遠くの方まで見ることができた。夏らしいダイナミックな風景を涸沢岳山頂から心ゆくまで眺めた。
明けて9日。今日は吊尾根を歩いて前穂ピストンの予定。もともとは雨予報だったが、好転した。行程は長くないので、朝はゆっくり。涸沢岳でご来光を見た。
今日歩くエリア
5年ぶりに奥穂に上がる。上高地はじめ、南側の眺望が開ける。飛騨側から這い上がり、雲の中の岩稜帯を歩いてきたので、何とも明るい、晴れやかな気分である。
吊尾根は楽しかった。前穂へ登頂。昨年登った時はガスに巻かれたが、今日は良く晴れている。360度の景色を見ながら大休止した。
再び吊尾根で奥穂へ戻り、昼過ぎに山荘へ戻った。しばらく本を読んだり、昼寝をしたり。日本海から2週間かけて歩いてきたという方が隣だったのですこし話した。
昨日同様、日没時は涸沢岳へ上がったが、今日は雲多め。それでも日没後の三日月と雲上の笠ヶ岳は美しかった。
明日の行程にワクワクしながら眠る。
最終日。西穂へ縦走し穂高岳を脱出。
3時くらいから外は騒がしかった。私も4時過ぎには起き出して、朝食をとり、テントを畳んで、5時半前穂高岳山荘発。頑張った方。
今回3度目の奥穂。今日は雲海が美しい。無風快晴のすばらしい朝である。方位盤でパンをかじる。
馬の背付近
ジャンダルムが近づく
登頂
北側の眺め
西穂まで遠いなぁ
雲の流れ
西穂に着きました。北、奥、前、西制覇・・!独標までは気が抜けない・・。
いつか来たピラミッドピーク。これで槍まで繋がった。
徐々に人も増え、西穂山荘は昼時と重なって大混雑であった。今日は3連休の初日である。目標は達成できた。人混みに用はない。コーラで残っていた行動食を流し込み、足早に西穂ロープウェイへ下る。
4日ぶりに新穂高へ下る。鍋平園地の車を回収。もう歩かなくて良い。平湯の森で4日間の汗を流し、景気よく安房トンネルを走って、その日のうちに青木まで帰った。
そのまま盆休み突入。実家でだらだらして美味しいもの食べて体力も回復。次の日から働く、とならないので盆前の山籠もりは余裕があって良いかもしれない。
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