~南アルプスへ~ 光岳・聖岳縦走

年に一度は南アルプスへ

去年は北部・白根三山を縦走したので今年は南部へ行こう。

荒川岳・赤石岳周回を考えたが、椹島へのアクセスが大変。信州側からでも入れる南部、聖岳・光岳の芝沢周回に決定。

下栗の里より眺める聖岳(帰りに撮ったもの)

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これは2年前の11月に下栗から。左は上河内岳

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この写真からでも分かる通りとても山深い地域で、安曇野の家からも距離がある。金曜日は午後年休取得。ダラダラしていたので18時半発。夕立の松本盆地を抜けて、塩尻からR153で伊那谷を飯田まで南下。すき家で最後の晩餐、喬木村のコンビニで買い出しも、おにぎりなし。長大な矢筈トンネルで上村へ入り、下栗から細い林道で遠山川の深い谷へ。車の入れるのは柴沢ゲートまで。23時過ぎに着いて、すぐ眠る。

月日時間場所
8/65:52芝沢ゲート
6:57易老渡
7:57小さなコル
8:43面平
11:49三角点
12:25易老岳
13:48三吉平
15:10静高平
15:38光岳小屋
17:11光岳
8/76:10光岳小屋
7:02三吉平
7:59易老岳
9:30希望峰
10:11仁田池
10:35茶臼岳
11:03茶臼小屋
12:35竹内門
13:13上河内岳の肩
13:49南岳
15:02聖平
8/85:10聖平
5:36薊畑
6:30小聖岳
7:53聖岳
9:33小聖岳
10:06薊畑
10:23聖平
11:22薊畑
12:08苔平
12:57トウヒ広場
14:10西沢渡
14:51便ヶ島
16:11易老渡
17:13芝沢ゲート

5時前起床。窓を開けて寝ていたら、蚊が大量に侵入して脚を刺された。パンとコーヒーの朝食を採り出発。林道を易老渡まで1時間半黙々と歩く。聖岳へ登る場合は、登山口までさらに1時間。

易老渡から易老岳へは永遠の登り。標高も低く、蒸し暑い。ヒルもいる。

面平でひと休み

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易老岳は樹林帯の山頂。南アルプスは森林限界も高い。

静高平付近 青空が出て日が射してきた。

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光岳小屋でテントを張りました(1500円)

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霧の中歩いて山頂へ。眺望はありません。地味なピークです。

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南の尾根へ行くと…「ハイマツの世界南限」

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雷鳥はいませんでした。。

日没になっても霧は晴れず。暗くなって寝る前にようやく晴れた。月明かりの下、深南の山並みを眺めることができた。

翌朝3時過ぎに目を覚まして外を見ると霧が流れている。こりゃダメかも。。と諦めて寝ていると4時過ぎ、「周りが見えてきた」の声で再び目を覚ます

外へ出て、小屋の前まで行けば朝やけの中に大きな富士

昨日の夕方に下見までしたイザルヶ岳へ、満を持して向かう

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素晴らしい朝やけと、ご来光を見ることができた。テン場に戻って既に出発して登山者を追って、易老岳方面へ戻る。みずみずしい朝の湿地帯を抜けて、三吉平への樹林帯へ入っていく。

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易老岳までは良く晴れていて、頂上を過ぎると聖岳の姿が樹幹から垣間見えた。希望峰から先の稜線で上河内、茶臼との並びを期待したが、希望峰手前であっという間にガスが沸き、森林限界を超えるころにはまわりを包んで真っ白にしてしまった。

以後、聖岳は顔を出さなかった。。ガスの切れ間から茶臼岳

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昼休憩と飲み水を求めて茶臼小屋へ下る。

上河内岳も濃いガスの中。肩より上へは行かず、縦走路を下る。

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15時聖平着。静岡側からの登山者も多いようでテン場も賑やかである。日没までガスは晴れるなかった。淡いオレンジに染まるガスを眺めながら、テン場の立派なベンチで夕食。

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深夜にはガスが抜け、見事な夏の星空。

翌日は4時半起床。テント張りっぱなしで聖岳ピストン。幻想的な朝の聖平を歩く。山頂が顔を出した。

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朝から雲が高いなぁ

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入道雲っぽいものもある。こりゃぁすぐ真白かな

少し見えているのは上河内岳の山頂

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予想とは裏腹に雲が消え青天に。「テンクラは正しかった」

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ザれたつづら折りの斜面を登っていくと、山頂に怪しい雲が。。

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富士にも笠雲がかかり。。

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30分後、山頂に着くころには真っ白に。。「テンクラは間違っていた」

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たまにガスが晴れると雲の上

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一瞬見えた北側の眺望

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ライチョウファミリー 雛6羽ほどいたはず

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9時前まで粘ったが、とうとう晴れることはなくタイムアウト

静かな聖平へ戻ってきました。テントはよく乾いている。

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撤収し、薊畑まで登ったらあとは下るだけ。樹林帯の尾根を少し軽くなった大きなザックを背負ってひたすら下る。

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2時間半で西沢渡。廃屋あり林業関連だろうか。

便ヶ島までは林鉄跡を歩く。西沢渡を過ぎたあたりで夕立に遭う。

雨の中、便ヶ島まで歩いて遅めの昼食。

雨宿りで1時間近く居た。光岳で百名山完結という方のパーティーから焼き肉を分けてもらった。

易老渡を過ぎれば雨も上がり林道をひたすら歩いて、17時過ぎ芝沢ゲートへ帰還。ちょうど「ココヘリ」の人たちが明日からの訓練で来ていて話を聴いた。このサービス、知りませんでした。。

下栗の高台から夕光に照らされた聖岳を眺め、飯田へ戻った。

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飯田城ホテルの古く落ち着きのある湯船で3日間の汗を流し、中央道を使って松本へ帰った。

3日目もやはりガスが上がってくるのが早かった。8時前の山頂で眺望が無かったのは心残りである。2日とも大気の状態が不安定、且つ盛夏なのでしかたがないか。深い霧と深い森、それだけでも南アルプスを実感できたような気がする。快晴だった北ア・槍ヶ岳がヨーロッパアルプスのような雰囲気だったのに対して、今回は何ともアジア的でそれはそれでとても良かった。また、来年にでも。。

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