登った時につけていた日記を見ながら復元。当初は土合を起点に馬蹄形縦走を目論んでいたが。。
7月21日 金(晴)
18切符で1日かけて名古屋から土合まで移動。
7:45分の豊橋行きに乗車。由比の海岸線を走っていた時に前方に夏の大きな富士山が見える。熱海で時間があり、登山靴で浜まで歩く。高崎で夕飯・買い出し。水上で最終電車に乗り継ぎ土合駅へ。降りたのは私含め2人。地上の駅舎で仮眠したが、昆虫採集やらで人が多くあまり寝られず。
7月22日 土(晴後ガス)
4時起床、外は薄明るいが空は見えない。昨晩私と一緒の電車に乗っていた宮城から来たという方は早くも出発するそうだ。その人が出ていくと雨が降りはじめた。軒下で雨宿りをしていた初老の男性からかつての駅の盛況をきく。今日は武尊山に登るそう。
5:20 雨上がり、駅を発つ。5:40 登山口、ここから日本有数の急登、西黒尾根を登る。途中から日が射してくる。樹林帯を抜けると正面に谷川岳の岩肌が見える。山頂にはガスかかる。ラクダのコル、ザンゲ岩を越えて、9:45 トマの耳登頂。天気はガスりぎみだが、万太郎・千之倉へ続く美しい稜線が見えている。オキの耳へ向かう尾根道で宮城の方(Yさん)とまた会い、お話をする。お互いこの先お気を付けて。。
登山者の減った分水嶺を歩く。天気は変わりやすく急にガスが湧いたり、消えたりを繰り返す。11時一ノ倉岳山頂、少し休憩。おばさんからグレープフルーツ頂く。ものすごく美味しかった。舌に味が残ったまま茂倉岳登頂。先ほどのおばさんたちはここから土樽へ下るそうだ。
茂倉からは孤独の尾根歩き。山でひとりは心細い。笹平付近で昼を食べていると遠くで重たい鉛のような雷鳴が聞こえた。不安と疲労の中、武能岳に登頂、蓬ヒュッテが見えた。空きがあればあそこに泊まってもいいなと思った。花咲く登山道を抜けて14時前ヒュッテ着。素泊まりならOKと言われて、もう歩く気になれず縦走をあっさり諦める。またいつか来ればいいさ。
うっすら赤く染まる雲を見ながら夕食を作る。宿泊していた方がビールをおごってくれた。20時には消灯し疲れていたのでぐっすり眠る。
翌日、雨とガスの中土樽へ下山した。トンネルを通て水上に戻って温泉に入り、18切符で来た時と同様にダラダラ名古屋まで帰った。
この時会ったYさんは、2ヶ月後に白馬の山荘で働いていた私に会いに来てくれた。山の出会いは良いもんだなと思った。
結局、谷川岳の一度きりで関東方面の山には登れていない。来月あたり、海外には行けないことだし、こっちの方の山巡りでもしようかなと考えている。
コメント