大学はじめての春休み、2018年3月14日、いざ名古屋の自宅を出発。自転車九州一周を目指して、そのスタート地点の下関へ、。
【下関~長崎編】
0日目 晴 名古屋~下関
はじめて九州へ行く。今日はその旅のはじまり、輪行で下関まで。
当然時間はあるので、青春18きっぷを利用。朝名古屋を出て山陽路をひたすら西へ。夜8時ようやく下関着。予算はスキー場で稼いだ10万円。これから一か月、どこまで行けるか。
1日目 晴後曇 下関~糸島 132.7km
宿の屋上で朝焼けを見て出発。向かいに関門海峡の入り口がある。地下道を通て九州に踏み入る。門司・小倉・八幡と市街地が連続する。水巻で遠賀川を渡って玄界灘方面へすすんだ。途中話題の宗像大社へ寄る。
しばらく走って福岡の街へ。天神で豚骨ラーメンすすってまだ先へ。明日から天気が怪しいのでなるべく距離を稼いでおきたい。
18時すぎて糸島のゲストハウスに着。宿の名前は「小春」。立派な民家を改装したもので、お風呂にも入れて畳の部屋で寝れた。そしてオーナーのおじさんが優しい方でお酒をふるまってくれた。おなじように仙台のおじさんと金沢の大学生がひとり旅で滞在していたので、その方たちと楽しく過ごした。
2日目 雨後曇 糸島~伊万里 70.4km
夜来風雨の音
低気圧が通過したが、背振山地の北側の糸島には雲が残るそうで。。雨が上がるのを待って昼前に出発した。その際おじさんがオルゴールで送り出してくれた。
唐津に入るとまた雨も降ってきて風も強いのでアーケードで雨宿り。「小春」に泊まっていた大学生さんにばったり会う。カフェ・ルーナという喫茶店を案内してもらい、そこでカレーとコーヒーを頂く。店を出てもまだ雨が降ているので、教えてもらったくんちを見に行く。
唐津を出たのは15時過ぎ。筑肥線に沿って、伊万里を目指す。鉄道も自転車と同じで勾配が苦手なので、楽なルートを知ってるはずだ。
日没前に伊万里着。今夜も宿をとった。これで3日連続。テントと寝袋がお荷物である。その後、余力があったので空荷で秘陶の里・大川内山へ行った。
3日目 晴 伊万里~生月島 84.8km
朝からいい天気。松浦半島を横断して佐世保へ行ってしまうのはつまらないので、平戸方面へ。平戸のさらに先、生月島(いきつきじま)の話を小春のおじさんが話していたのを思い出し、行ってみることに。
海岸線を行くかと思えば、かなりの山岳道路でアップダウンがあった。島へは大きな橋でつながっているので船に乗る必要はない。
島の西側、サンセットロードを走った。断崖絶壁の迫力がある道である。車のコマーシャルでよく撮影があるそうな。自転車で走るにはなかなか過酷だったが、何度も止まって写真をきったり、牛に会ったりと、ゆっくり走っているからこそできることも沢山あった。
島の北端の御崎野営場でテントを張る。この辺りはまさに最果てといった感じ。夕日を見てテントに入ったのは良いものの、夜は冷え込んであまり寝られなかった。
4日目 晴後曇 生月島~佐世保 117.3km
お天気は今日まで。明日からまた崩れる予報。なので今日のうちに佐世保の街へ行ってしまおう。
朝は近所の方から島のことを聴きながら、テントを撤収。昔はもっと賑やかだったそうで。帰りは島の東側をゆく。こちら側は穏やかな入り江が続く。平戸まで来た道を戻る。橋を渡って田平の教会に着いたのは昼過ぎ。
九州一周をどのようにとらえるかは自由だが、私の場合はなるべく海沿いを行くことのように考えた。なので今日も丁寧に海岸線をたどる。途中、神崎鼻という場所によった。本土最西端だそう。穏やかな九十九島の風景がつづくが、朝までいた平戸島が目の前にあるので西の端というのは…。あくまで「本土」の果てということで。
大きな造船所の横を抜け佐世保市街へ。米軍基地のある大きな港町だ。今日は休日なのでアーケードの下は賑やかだった。その中で名物「佐世保バーガー」を売っている店に入って休憩した。
宿は佐世保の街からだいぶ離れて、針尾島の南にあった。すっかり暗くなった国道を怖い思いをしながらたどりついたその宿とは…。
5日目 雨 進まず
終日雨。昨日たどり着いたゲストハウスに滞在。
宿はなんと、駐車場のキャンピングカーを改装して泊まれるようにしてある。本業は割烹旅館らしい。お風呂は旅館のに入れる。1泊1,500円と安いので2泊した。ただ、することが何もない。車内にある漫画は昨夜読破した。
午後、雨の中針尾送信所に行く。「ニイタカヤマノボレ」が発信されたり、されなかったり。。。期待以上に迫力がある遺構で満足。2時間近く滞在し、その足で夕めしを買いにコンビニへ行くと、顔を覚えられていた。これからのことを少しはなして、またキャンピングカーへ戻った。
6日目 曇一時雨 佐世保~長崎 55.0km
今日も天気はあまりよくない。明日も傘マークだ。これ以上針尾島にいてもしょうがないので小降りになるのを待って出発。
雨の西海橋。下の海は大村湾からの潮の流れが激しく川のようだ。この先は206号線で西彼杵半島を南下。長崎に近づくにつれ交通量も増えてくる。
長崎に着いたのは正午過ぎ。とりあえずちゃんぽんを食べた。九州に来て何回目か。伊万里でも平戸でも食べている。ただ価格も良心的でボリューム感があり、栄養もあるので自転車旅には良い。
また雨が降り出すといけないので、宿を探してチェックインした。下関から約1週間、ようやく体も慣れてきたか。
つづく
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