チェンマイには1時間程遅れて朝の5時過に着いた。ホームに降りると肌寒く、バンコクの人たちは吐く息が白くなるのを楽しんでいるようだ。
駅は街の外れにあり、中心部まで昨日のおじさん2人(YさんMさん)と一緒に向かうことにした。Mさんはタイ語が話せるので、色々寄り道しながらターペー門を目指した。
何か美味いもんでも食べよう、と開いてるお店を探したが、コンビニ以外どこもやっていない。
ちなみにタイにもコンビニは沢山ある。特にセブンイレブンが多く都市部には日本以上に林立している。弟はタイでは珍しくブラックコーヒーが飲めるといって、日本にいた時と同じようにセブンでばかり買い物していた。(屋台行けよ!)コンビニなどのチェーン店の進出はチェンマイでも同じで、Mさん曰く同時に物価も上がっているそうだ。けれどもそれはタイ全土が豊かになっている証でもあるという。
路地裏に地元の人たちで賑わっている場所があり、そこだけが明るかったので立ち寄ってみた。どうやら市場のようで、野菜や肉からなまずにどじょうに蛙まで何でも売られていた。そんな市場でMさんの勧めで食べたお粥と、飲んだ豆乳は絶品だった。
ターペー門には日も高くなったころに着いて、そのまま路地をすすんだ先にある宿へ向かった。
宿は古かったが、朝からチェックインができて荷物を置いておくことができるのでありがたい。2人はしばらくチェンマイに居るという、ラオスまで行くそうだが、あまり計画は立てていないようで。
私はとりあえずここに2泊することにした。
シャワーを浴びて少し仮眠をした後、ひとりで出かけた。
日中は、歩き方に「チェンマイ7大寺院」なるものが載っていたので、ちゃりんこを借りてまわってみた。そして夜にはナイトバザールに行ったりもした。中庭のフードコートは大音量で音楽が流れ、落ち着かなかったので裏手の屋台でグリーンカレーを食べたら美味しかった。
けれども私の記憶には、寝起きのぼんやりとした頭で歩いた、あの薄暗い市場の光景がなぜだか強く残っている。
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