泰緬の旅路 序 (兄)

海外にはあまり興味がなかった。全くなかったわけではないが、いざ行こうという気にはどうしてもなれなかった。大学に入ったころは、まずは日本を十分にみてから、などと考えていた。けれども私の足はなかなかすすまない、山にだってアルプスの一部に詳しくなったにすぎないし、東北・関東の大部分は行ったことがない。それに同じ場所に何度も行っても新しい発見がある。もしかすると私にとって(誰にだって)日本を十分にみるというのはいつまでたっても無理なのかもしれない。そんなある種の諦めからか、日本でたまに山に登って温泉に浸かっているだけでも、十二分に満足だった。何も、全てを知ろうとする必要はないのだから。

そんな私であったが、今春ひょんなきっかけでタイとミャンマーへ行く機会を得た。サイトのメインページにあるように弟が4ヶ月かけて上海~バンコクを自転車で走り抜け、2月に父母が会いにいく予定を立てていた。はじめ行く気はなかったが、春休みだしちょっとくらい..と、ついていくことにした。そう思いたったのが1月半ば、出発3週間前のことである。

そこから予定を合わせようとして手帳を開いたが、なにも2月の予定など全くの白紙であった。二人は2泊3日で直ぐに帰るそうだが、私はこんな調子なので2月いっぱいは戻らないことに決めた。そこから慌ててパスポートと航空券をとって2月9日の出発を迎えた。

これが、旅の全行程。帰国後地図にしてみたもの。

はじめての海外、毎日が発見の連続で実に楽しい3週間であった。

戻ってきて早々、あの蒸し暑さ、気だるさの中で書いていた日記を読み返し、ここに何点か思い出として写真と一緒にあげることにした。

お暇な方は、どうぞ。写真だけでもみてってくださいな。

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